先に射獲したエゾシカをいつものBarに届けた。
牝半身、牡半身で1頭分だ。店主用とシカ肉料理人ノリちゃん用で十分な量と思う。
枝肉で納めた。
届けた翌日、顔を出したら早速精肉加工が始まっていた・・・。
そしてそこでしばらくぶりに会ったのが鹿肉精肉で過去登場したお客さんのWAKAだった。
「マスターから電話があって、バラシがあるからすぐ来い!で、仕事帰りに来ました~。」だ。
枝とはいっても結構な量だ。足4本・ロース2本・内ヒレ2本・首肉・レバ・ハツ・・・
除骨だけでなく、筋引き整形、部位ごとにパッキングだ。重労働だ。
自分はロックを飲みながら見ていた・・・。(生産者の出番ではない!フフフ。)
それにしても手際がイイ。大胆にカットをし筋引きも手早く緻密だ。流れるような包丁さばきに「いや~いい娘だ!」「北海道の娘っこはこれじゃなきゃ!」と勝手に思ってた。
(WAKAは、昼間働くフツーの堅気の娘だ。肉屋でも料理人でもない。ヤルもんだ。)
この日は精肉が終わるまで客が来なかった。…ホッとした。もし来店があればお客さんドン引きだっただろうなあと思う。大量の生肉がカウンターの上で山盛りだった。
鹿肉料理人ノリちゃん用は、あえて枝のままで渡すとのことだ。「除骨・筋引きからやらせる。」との店主の配慮!?からだ。
この後、年内は仕事で出猟が難しい。とりあえず店主用、ノリちゃん用で年内に納められたので良かった。
WAKAに、そしてノリちゃん。鹿肉がどんどん市民権を得ていくような感じがして楽しい。
雪だ~。煮込みだ!お湯割りだー!
と、いう事で煮込み二種。首肉だ。かなり美味い。
食感が絶妙だ。他の部位とは全く違う首肉だけの特色と言っていいだろう。プルンとしてプチンだ。これはかなり説明が難しい。機会があれば試していただきたい。
量が取れる部位ではないし、きれいに取ってくるのも手間がかかる。だけどその分うまい!
味噌仕立てと出汁仕立て。
・煮込み味噌仕立てには、バーボンアーリータイムス。酒を予め温めてから五分五分のお湯割り。
・煮込み出汁仕立ては芋焼酎さつま美人だ。伝統と格式に則り四分六のお湯割りだ。
あったまるう~~!
猟に出る!鹿獲る!獲物で一杯! 幸せだ・・・。
今年は新たな料理人も加わった。そしてもうブツは納めた。ノリちゃん専用品だ。鹿肉でおもしろい冬になりそうだ。
(猟、初めてみないか? 簡単だ。銃砲店に行けばOK ! 全部教えてくれる。)
写真左 うれしいピン子
写真中 こんな斜面を下っていく。笹が低くてあまり隠れるところが無い
写真右 落ち葉ぎっしりの林道。猟果があると楽に感じる。
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そう簡単に丸一日用事が無い日は無い。「それじゃぁ、朝だけ捕りにいくか」ということで、深夜に車を走らせて暗い内から歩き出す。「9時半には車に戻って走り出さないと用事に間に合わない」という焦りもあるが、このスポーツに焦りは禁物だし、いい結果にはならないのは数少ない猟の中でも明白だ。
この日は初めての猟場に入った。国有林内の林道を上がって、山の上から町有林に下り、上から平地に居る鹿を狙う算段だ。暗い中、ゆっくりと尾根伝いに山を下ると薄暗い中に草地が見えてくる。そしてそれなりの数の鹿がウロウロしているではないか!!幸い風があるので音が気にならないが慌てず辛抱して150m位までを目標に少しずつ近づく。スマホのアプリで確認した当該地の日の出時間は6:25、撃ち易そうな場所に入ったのが6:20だった。しかし、なんとなく気がついているメスがいる。あまり良い雰囲気ではない。いい大人が鹿と「だるまさんが転んだ」をやっている気分だ。
夜明け時間となりゆっくりと銃を構えたつもりだったが、メスの何頭かに走られてしまった。やはり鈍感なのはオス、全然動かないのだ。頭を上げていたオスに一発放った。首を狙ったものの、首の付け根の前辺りに当たった(ようだ)。バタバタしながら結構走られ、背の高い草地に入られた。「もんどり打っていたから、すぐにくたばるだろ。大丈夫だろ。」と見込んで次に狙いを定める。今日は車が近いので頑張る。そして5頭程でどこから撃たれたのか分からず、あたふたしている群れの一頭を狙った。こいつはちょっと距離が近かったので頭を狙って撃ったところ、飛び跳ねて即倒だ。
時間にして夜明けから2分も経たずの出来事だったが、ものすごく長く感じた。
山を降りて2番目に仕留めた獲物を確認すると、メスだと思っていたものが一本角のピン子だった。弾は右後頭部から入り左目に抜けていた。背の高い草地なので、目印としてイタドリの高いヤツに猟友会の帽子を目印に付けて一頭目を探す。
探す、探す、探す・・・・・・・当たって走ってもんどり打った様な跡までは見つける事ができたのだが・・・・・・・血痕もそれほど多くなく、チビッとかすっただけだったか???結局見つけられず仕舞いで一頭だけを持ち帰る。しばらくしてから「鳥山ができていないかな??」と思い、山の高いところから見渡したがそれもなし。結局は致命傷にならず半矢にしてしまったようだ。まずい、、、半矢量産しそうだ。。。。結局は捕る気があってもまだ腕が追いついていない。銃はいい物を持っているのだから、、、、がんばろ。(岳人ハンター)
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管理人:岳人ハンターさん。ヘッドショットお見事!そして寸暇を惜しんでの出猟お疲れ様。開幕戦先発・完投・完封。そして二桁勝利みたいな感じだね。頼もしいです。
先に紹介した恐るべき料理人「ノリちゃん。」
職業は主婦。コードネームはノリちゃん。それ以外、国籍・経歴・年齢一切不明だ。謎の鹿肉料理人だ。
またまたBarからの横流し品を見事に仕上げて再登場だ。
鹿モモ肉のアイリッシュシチューだ。
いや~・・・。最高! 最強シチューだ。唸る以外になかった。ため息が出た。
見た目はデミグラスソースのシチューのように見えるが全くの別モンだ。
黒ビールだそうだ・・・・・・・。(よく思いつくよなあ。)
玉ねぎを溶けるほどに炒めてルーのベースにし、鹿モモ肉を一口大にして煮込む。ジャガイモは今北海道で一番人気のキタアカリを合わせたとのこと。
他にもいっぱい秘伝・秘密・極意を聞いたが、味わう方に意識が集中して覚えられなかった・・・。
まっこと美味かった!深みがあり、重層的で立体感ある味わい、と言えばいいだろうか。
ひと口づつ考えさせられる味でなにか分厚いミステリー本を読んでいるような感じだった。
プロの主婦。恐るべし。ビックリぽん!だ。
今後は横流し品ではなく、正規品としてBar店主用とノリちゃん用で納めさせて頂こうかと思う。
ノリちゃん。ありがとうー! ごちそうさまでした。またよろしくー。
(酒はアイリッシュウイスキーのJAMESON12年。初めて見た。・・もう手に入らないそうだ。)
写真左;ここまで歩いて20分。荒れた川を渡ってこなければならないため、猟場にはほとんど人が入っていない。
写真中;うれしい初物だ。当初、ハーフライフルでは・・・と思っていたが、そんなことは無い(みたいだ。)
写真右;今期初物ということでモモと背ロースのタタキ。奥のホットプレートには釣ってきた鮭でチャンチャン焼き。北海道は最高だ!(岳人ハンター)
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猟銃を手にして二回目の猟期を迎えた。「今年は解禁日からがんばるぞ!!」と、思いながらも、やはりそこはサラリーマンだ。そんなに都合よく休みも採れず、土日も子供や妻の用事が詰まっている。そんな中、何とか今年の初猟に出られたのは11月となってからだった。この初猟はあせりすぎた。古い牧草地で挑んだのだが、見つけた鹿に逃げられたくないあまりに遠くから狙いすぎた。首に当たってぶっ倒れたものの(狙ったのは胸でしが)、その後走られ、さらに河を渡られて終了だ。「あたるかな??」とやや自信が無い状態で鉄爪を引いてしまった結果だ。確実に仕留める自信がなければ引いてはいけないと反省した次第だ(距離計で210mもありました)。
二回目の猟は日を空けずに迎えることができた。前回の失敗を踏まえ「できるだけ詰めてから撃とう!」と心に夜明けから忍んだ。背の低い笹の植林地を何度か鹿笛でコールかけながら探す。この日は運がよかったのか、歩き始めて30分程でちょっとした群れを見つけることができた。しかし、すでに気づかれており、何頭か走られた。コールで止めたが木と枝がうるさくて当てられる状態になかった。何度かコールをかけると右手側でチラチラと動くものがあったので、ゆっくりと顔を向けると斜面下方向で牡がこちらを向いている。やや遠いと感じたが距離計で110m、「よし!」と思い、ゆっくりと銃を構えて首を狙う。私を人だと思っていないのだろうか?スコープの中では何歩か近づいているではないか。これが鹿笛の効果か??鉄爪を引いた後はその場で即倒だ。当てた場所は狙った首ではなく、喉付近から右耳後ろに抜けていた。狙った所では無いのが心中複雑な感じもしたのだが、ありがたい今期初物だ。
どっさりと肉を持ち帰り、早速背ロースとモモのタタキを味わう。まったく臭みの無い味わいは新米ハンターとしての満足感を最高潮にしてくれるものだった。
昨シーズンは猟友会の諸先輩のアドバイスのおかげで4頭という成果を上げることができた。今シーズンは10頭という目標を立てているが、それには最低でも10回は行かねばならない(単独だと一日2頭はムリ!)。果たしてそれだけ捕れるか??の前にそれだけ行けるか??達成できたらまたご報告差し上げたい。
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管理人:現役サラリーマンはつらいよね。仕事に家庭に学校行事・・・そして土日に天候荒れたらガックシ・・お互い精進しよう!
いつものBarに出向いてみた。
寒い日だったのでウイスキーの熱々お湯割りをオーダーした。
すると大振りのハンバーグが真っ白い器でスッと出てきた。もちろんこのBarの肉料理は鹿肉と決まっている。先日届けた鹿肉の新メニューと思った。
デミグラスソースで上品、芳醇、しっとりとした仕上がりでうま味タップリ!野性味などかけらも感じさせない完璧なハンバーグだった。
「オーナー。また、腕上げたしょ!」と、思ったところで、オーナーからカウンターの端っこに居た女性のお客さんを紹介された。
「実は、彼女に先の鹿肉を少し横流ししまして・・・・。」
「ほ~、なんと! そしてそれが、これ?」
少しお話させていただいた。
横流し品は、モモのオオソトとしんたま。しんたまは自宅の焚火でホイル焼きにして家族で食べちゃった。そしてオオソトをミンチにしてハンバーグにしてみたとのこと。
「オオソトは筋が多いから大変だったしょ。」
「筋全部取って、デミグラスのソースベースにしました。」(ほ~。)
「全部赤身肉だからハンバーグは難しかったでしょ。赤身のミンチはパサつくからね。」
「パン粉とお麩をいれて、アメ色になるまで炒めた玉ねぎとマヨネーズを和えてみたんです。」(ほ~、ほ~!)
「デミグラスソースも全部一から作ったんです。」(ほ~、ほ~、ほ~。)
(お若い方なのにかなりの腕前の持ち主だ。何やらご主人が相当に料理にうるさいとのことだ。さもありなん。) オーナーに言った。「すぐに雇え!」源氏名は「バンビだ。どうだ!」
・・・残念ながら源氏名はご本人に固辞され、雇用契約も実現には至らなかった・・・かなり残念。(そうだ!店外料理人として任命しよう。)
鹿肉料理のすそ野が広がっている。そして絶品レベルの作品として市井から登場し始めた。今後はBar用とノリちゃん用を考えた猟となりそうだ。うれしいノルマかもしれない。
(酒はニッカ ブラック50だ。 こんなのよく手に入れるよなあ~。)
平成28年5月に「G8伊勢志摩サミット」が開催される。
これに伴い、銃の全国一斉検査が例年より早めて行われることとなった。
銃検査は例年4月から5月の期間であったが、次年度分は年明け早々の1月から4月末日までの実施期間として前倒しとなっている。警察庁から各都道府県警察本部に通達が行われている。
各地猟友会も役員、支部長、部会長に通知を行っている。
詳細については本ホームページの「会員限定ページ」にUPしてあるので参照願いたい。
・道猟友会会長名通知文1枚
・警察庁生活安全局保安課長名通達文6枚(含む検査項目、実施要領)
白厚部会としては本INFOにより周知とする。
部会員各位におかれてはPC環境にない猟友等あれば周知に協力を願いたい。(部会長)
・左右写真は洞爺湖サミットの時の警備風景
・中央写真は警察庁発布原議
山はすっかり葉が落ち見通しもよくなった。だけどその分日没も早まり一日の行動時間は随分と短くなった。これから冬至に向けてまさにつるべ落としの猟野の日没だ。
朝から山入りして、やっと夕刻に出会いに恵まれた。
・・・牡だった・・・。一発で沈めて心の中で「よし!」とガッツポーズだった。
だけどそれも一瞬だった。すぐに冷静になった。頭の中で陽の高さ、獲物の型と重さ、解体と搬出を見積もっていた。時計を見るまでもなくギリだと思った。山での稜線日没は早い。
だけど、こんな時は手が早い。朝方に射獲した時の倍くらい早い。そして何故か丁寧!?
人間、日没に追われる時なにか普段と違った能力が発揮されるのかもしれない。動物的何かなんだろうなと信ずる。
・・・時に牡はイイ。牝とは違ったアドレナリンが出る。だけど重い、、、。
自分はやっぱり牝がいいなあ~。(深い意味はない。誤解の無いように!)
今期は出来るだけ猟野に出たいと願っている。昨期は予想外の仕事に追われ思うようにならなかった。山の猟野、街場の猟野(市場)のバランスを上手に取りたいものだ。(注!街場の猟野では牝に気を付けよう。時に羆より危険な時がある。安易な接近は致命傷となりかねない!)
音楽の世界には「絶対音感」なるものがあると聞く。音の峻別のことだ。
味の世界ではなんというのだろうか・・・。絶対味覚!?
いつものBARで毎回驚かされる・・・。
持ち込んだ枝肉が多様な「逸品料理」となってスッと出される。
そして毎回食して「この肉は、この味付け以外にはありえない!」と思わされるくらいに完璧にウマイ!
一箸ずつ、唸ってしまう。訊くに特別なスパイスや調理器具を使っているわけではない。
そこで「なぜこの部位で、この料理を思いついたのか?」と訊いた。
「見て、触って、捌いていたらその時々で思いつく・・・。」だった。
天性の物とか、才能とか、資質といったもんが確かにあるんだな~と思わされた・・・。
そして彼は素材としての肉も何故かジビエにしか興味を持っていない。猟野で射獲したジビエだけ!!牛・豚・鶏などの畜肉には全く関心がない。
ジビエは難しい素材と思う。牡・牝・年齢・時期・場所・個体差・射獲後の後処理…。どれ一つとっても同じものはない。わざわざメンドクサイものを選択している。
多分、彼も我々ハンターと同種の「大いなる趣味人」であり「チャレンジャー」なんだなと思う。
=ハツのソテー長ネギソース= 鹿ハツ・長ネギ・塩・胡椒・醤油・無塩バター
=レバカツ= 鹿レバー・小麦粉・ハーブソルト・胡椒・たまご・パン粉・植物油
(からしトンカツソース、からし醤油、サンバル)の三種でいただく。
・・・レシピ聞いても、同じようには作れんよなあ~・・・・。
志ある方!是非トライしてもらいたい。
(ハツにはタリスカー、レバにはラフロイグ。バカラだとことのほかうまく感じる。)
風は冷たく、陽は弱よわしくて空が高い。
山は色づき、足元は色とりどりの落ち葉で埋めつくされている。
もし額縁があったならその風景はそのまま絵画だ。秋は良い。
北海道は特にいい。はっきりとした四季と旬の味覚に恵まれている。
なんだかありがたいなあ~と思ってしまう。季節は秋。旬は紅葉(もみじ)で鹿となる。
いつものBARで獲れたての鹿をたたきにしてもらった。当然赤身でレアだ。生姜醤油とわさび醤油、純米酒の冷とともにいただいた。・・・抜群にうまい・・・言葉にできない・・
猟をやってて良かったと心の底からしみじみと思う。
ジビエ世界において熟成肉が美味いことは十分に承知している。しかし和食の優れた手法も主張したい。
=鹿背ロースのたたき、秋のきのこ三種盛=
思わず「最高だー!ザマ~ミロー。」だ。(誰に言っているのかは自分でも不明だが多分EU方面だろう!?なんだか取り乱してしまった。申し訳ない。)
BARのオーナーには敬意を表し、そしてひたすら感謝だ。(だけど本当にBARのオーナーか?鹿肉扱わせたらただもんじゃない。ま、とにかく今期もよろしく~!)
(北海道二世古酒造 純米二世古だ。なまら美味い!)