その昔、まだ携帯電話にカメラが付く前でデジタルカメラなるものが売られていた。100円ショップでは小型三脚も売られていた。
ま、デジカメは今も売られているが使っている人をまずは見かけない。自分もそうだ。
そんなんで自分のデジカメも三脚も行き場を失っていた。が、ある日突然ひらめいた。
「三脚は使えんじゃね~。」「V字ヨークを載せればバイポッドだ!」で、amazonでVヨークを探した。すると、あるじゃないですか。「シューティングレスト」の名称で~!
三脚雲台のねじピッチとヨークのピッチは若干違うので4分の一ピッチ/M6の変換アジャスターも注文した。
写真を見てもらいたい。ドンピシャである。
戦力外通告からトライアウト。フォームをちょっと変えたら一軍登板。そんな感じだ。
専用バイポッドは重くて邪魔な感じもしていたので、必要な時だけポケットから出せるのはいいように思う。あとは耐久性だな。登板の機会は限定的だがローテーション入りに期待大だ。
鹿肉は守備範囲が広い。
煮て良し、焼いて良し、加工で良し!
・餃子。鹿肉挽肉と玉ねぎ、長芋、白菜のみじん切りにごま油。でいろんなスパイスを入れて焼いただけ。毎回の味変で一期一会が楽しい。
・ジャーマンポテト。ジャガイモ切ってレンジでチン。鹿肉ソーセージと一緒にフライパンへ。塩、胡椒を基本にクレージーソルトやマキシマムなんかで炒めるだけ。
・ユックジャンクッパ。本当は「ユッケ」ジャンクッパが正しいかもしれないが、鹿肉なのでアイヌ語の「ユック(鹿肉)」としてみた。豚肉のバラと一緒に煮込むだけ。(鹿は脂身が無いので、豚脂がいい仕事をする。)エバラのプチっと鍋で簡単。豆腐を入れるとスンドゥブチゲとなる。
これからの季節、どれもビールでいきたい。
もう少し暖かくなったら外でシュラスコ(ブラジル)、シャシリク(コーカサス)なんかやってみたいな~。
猟期中活躍したナイフの革シースが気になった。色褪せとカサつきだ。
ミンクオイルでの保革作業にいい季節と思い腰を据えて取り組んでみた。
4月・・陽は柔らかく、気温も高くなく、風も湿度も穏やかだ。
今回は対症療法の塗布ではなく、じっくり時間をかけて使用者の都合ではなくシースのコンディションに合わせての塗布を行った。
7日間かかった。
朝、昼、晩の一日3回塗布でスタート。最初の3日間は塗った直後からオイルを吸い込んですぐに乾いた。4日目からは朝、晩の2回塗り。これも吸い込みが良く、乾いた。
7日目。オイルを吸い込まずに表面に残るようになった。オイル飽和状態とみた。
シースの色も明らかに変わった。薄茶色から黒に近い焦げ茶色だ。
しっとり柔らかく「オイルドレザーかくあるべし。」の仕上がりだ。(写真は3枚とも塗布後でBefore
が無い。申し訳ない。)
ナイフ、シースはダゲスタンのキズリャル。30年前にウクライナ人の恩師からいただいた物だ。思い出深い品だったので猟に持ち出すことはまれだった。数年前から「コレクターじゃないんだから、現場で使おう。」で先発を務めることが多くなった・・。良い品だ。
今期の猟果はメスもオスも成体が多かった印象だ。猟果としては豊猟の年でありがたいことではあったが、食味に優れた小さいのとはなかなか出会えずに一本仔君やガニさんなんかを求めながら出猟を重ねていた。
先日やっとこさ欲しかった小鹿を授かった。遠かったが肩口脊髄で即倒だった。ただ肩ロースが弾で損傷し少し残念な状態でちょっとがっかり・・。
だけど小鹿はいい。俺も歳を取ったし回収が軽いことと精肉作業が楽で、何より柔らかくて美味い。子供たちもみんな独立し夫婦二人の生活ではちょうどいい猟果だ。
猟期はあと少し残っているが仕事もあり、この小鹿が今期撃ち止めとなる。弾も残り少なくほとんど在庫払底だ。
いい猟期だった。・・山の神様に感謝。
メッツゲライのゲゼレシェフによる本物だ。
そのままスライスして喰うのが一番うまい。ご高承の通りビールや赤ワインとのマリアージュは正に神憑りの相性だ。
ドイツの歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術で手間も暇もかかった傑作だ。食の芸術と思う。
当然週末はドイツ料理だ。とは言っても簡単なものだ。
スーパーへ「アイントプフ(ドイツのポトフ)」の材料とドイツパン屋へ「ロッケンブロート(ドイツのライ麦黒パン)」を買いに出た。
・ロッケンブロートにはバターとカラシを塗って生ハムとタマネギ。
・鹿肉ソーセージで出汁を取ったアイントプフにはサラミのトッピング。
・赤ワインはセイコーマートがいい。
鉄砲やっていて本当に良かったと思えることがここかしこで感じられる。特に今期は新たにゲゼレシェフとの出会いがあった。猟のおかげだ。楽しいー!
(・・冷凍庫に入りきらないオスの行き場も確保できた。幸運な出会いに感謝。)
早朝なので近所迷惑を考えて暖気運転を控え低速で出発した。
エンジンがデカいのでヒーターが効き始めるまで10分~15分かかる。距離にして7~8㎞か。
そろそろいい頃かな? と思いヒーターのスイッチを入れる。
「ええ~っ、ブロアモーターが動かな~い。」何度もトライしたが沈黙したままだ・・。
ヒューズだと思いパネルを開けるとなんと30A仕様のでっかいBOXタイプのヒューズだった。スペアを用意してない(平ヒューズは複数用意がある・・。)そんなんで出猟を止めた。
若い頃なら「ヒーター!?そんなもん気合で無視せんかーい。」だったかと思うが、年取ると「だって寒いし、手冷たいし、風邪ひいたら大変だし~。」の根性無し丸出しだ。
家帰って馴染みの修理屋に電話した。「ヒューズ注文して~。」(最近、部品共販は個人注文を受けてくれない。)
修理屋、「オス、メスのどっち?」
俺「ヒューズの♂?♀? なにそれ?初めて聞いた。」
修理屋「車、持ってきて。見るは。」
それで急ぎ持ってくとエンジニアはヒューズを一顧だにせず、いきなりモーターを叩いた。
すると「ブ~ン。」と元気よく回るではないか。
修理屋「古い車のブロアは大体がモーターの接触不良かレジスターの不調なんだよね。応急的には叩くといいヨ。」
まるで昭和のアナログテレビだ。・・・嫌いじゃない。
ただ、モーターもレジスターも部品はもう無い。電装品修理屋さんを探さねばならない。
それとBOXヒューズの「ジェンダー」は新たな知見となった。
自分の地元(新さっぽろ・厚別)に名店があった。
いっや~、実に美味いソーセージにハム、ベーコンだ。
もともとニセコで大きく店舗を構え修学旅行の受け入れや外国人に人気のレストランを経営されていたそうだ。
ただ、お二人でのオペレーションはかなり大変で、7年前にご夫婦で無理ない範囲のご商売をと考え厚別へ転居されたとのこと、金・土・日・月の週4日営業だ。
そしてカフェだけではなく、「手作りソーセージの料理教室」をメニューに載せている。これまた一ハンターとしては大変興味深い!オーナーシェフはドイツでの修行経験が長い。教室は二人以上の参加で講習料は一人\3,675。(自分的にはカミさんと二人で参加しようかと思っている。)
同店には完全ジビエの「鹿肉ソーセージ」もある。その技術。何とか体得したいものだ。
・・・今期のエゾシカ試作品(いや、完成品だ!)を試食させていただいた。ソーセージにミートパテ。・・・いやはや本場ドイツの底力を思い知らされた。
ソーセージは低温でじっくり焼いていただいた。なまらジューシーで最高にうまい!
ミートパテはそのままでも絶品だったが、黒パンにバターとカラシを薄く塗ってレタスとチーズ、ミートパテでオープンサンドにすると腰が抜ける程美味かった。ドイツ料理、ケシカランな!
「カフェ ベルク」厚別駅直近。2月18日にはUHB(北海道文化放送)「イットコ」で何やら放送されるそうだ。見逃せない。
鹿肉との相性抜群である。しかも簡単、便利、超ウマイ!
サルサソースと鹿肉の親和性が「これほどに!」と思わせるぐらいスッゴイので、是非チャレンジしてもらいたい。
メキシコ料理~!?で構えてしまうかもしれないが、材料・手間ともに実にお手軽だ。
材料
鹿肉:部位にこだわらない。切り身でもミンチでもソーセージでもなんでも良い。ハツやレバ、マメ(腎臓)でもいいと思う。
トルティーヤ:スーパーで5枚入り200円位で売ってる。
サルサソース:これもスーパーで瓶詰が売ってる。300円程度。
野菜系:レタス、トマト、玉ねぎ。ライムジュース(ポッカレモンでいい)
手間
1,レンジでちょっと温めたトルティーヤに刻んだレタス、トマト、玉ねぎを乗せる。
2,クレイジーソルトで焼いた鹿肉を載せる。(鹿肉ソーセージでも良い。)
3,サルサソースをたっぷりトッピング。ポッカレモンとタバスコ振ったら出来上がり!
*チリパウダー(チリペッパーじゃない方)、クミン、ナツメグ、ガラムマサラとかもいいよ~。
(もうちょい何かしたい人は「クックパッド」に沢山のレシピが挙がってる。)
写真は鹿肉ソーセージのブツ切り(左)と鹿挽肉(右)。
コロナビールとテキーラ(メスカル)をお忘れなく!
明けて日曜日。山廻りに出かけてみた。
いつもの猟場も案の定、積雪だった。ただ軽いパウダーなので見かけの積雪量程の障害ではなかったな。
それでもひとりで山廻りなので、林道入口で念のためにタイヤチェーンをかけた。スタックしてからの作業量と事前のタイヤチェーン作業を天秤にかけていた・・。(ちょっとの手間を惜しんで、苦行の長い一日となった経験は一度や二度ではない。)
チェーンをかけると多少の積雪や、轍・トレースの踏み外しは無視できる。スタッドレスだけだと往々にして想定ラインを外しアズって深みにハマる。
特に登りで出会いが有ったときなどはヤバい。気をつけたいものだ。
スノーシューも今季初登板。雪が軽いので脛の半分が沈む。ツボ足だったらおそらく股下かな?この歳でラッセルはかなり負担なのでスノーシューはやっぱ楽だ。(MSRにエクステンションプレートを追加している。フロート性能は5割増しだ。)
猟場の天候は晴れ。気温-6度。無風。パウダースノーで音もなく、なんだか実に穏やかな一日だった。
・・ありがたいことに出会いがあり、猟果に恵まれたことも喜びたい。いい山時間だった。
冬はやっぱ、鍋だよね!
それも唐辛子がバチっと効いたキムチチゲは温まる~。
これに焼酎のお湯割りがあれば暖房が要らない。燃料高の今、最適なメニュー・取り合わせと思う。
鹿肉は前足や首肉、その他スジ肉や切れ端でいい。
フードプロセッサーでミンチにする。(スジが固まりとなるのでこれは圧力鍋で別料理とする用に取り出しておく。無駄にしない。)
ミンチはボウルに移しいろんなスパイスを片っ端から入れ、擦りおろしにんにくをたっぷり入れる!
肉の量にもよるが、最低でも2欠けから半玉は使う。
合わせミンチは小さくまとめてフライパンでしっかり焼き目をつけよう。
チゲはエバラの「プチっと鍋」のキムチ味でいい。超簡単!
あとは豆腐とキノコに野菜を入れて、焼いた鹿肉ミンチを投入。沸騰したらニラを放して出来上がりだ。
キムチを添えよう。極楽気分だ。(北日本フードのスーパー極上キムチ青ラベル辛口を勧める。)
多めに作って翌朝の朝食はキムチクッパだー!!朝からバチッと元気いっぱい「スッポン黒酢」も「エディケアex」もはるかに超えるポテンシャルがあると思う。