もはや道具でもなければ民芸品でもない。「芸術品。」だ。
道東斜里町の工房でリリースしているエゾシカ角由来の作品だ。
作者は毎年5月6月に落ち角を求めて山入りし、そして素晴らしい逸品に生まれ変わらせる。
武具ではないが「秋水」と言っていいように思う。姿・形、精度、箱。どこにも抜かりはない。
個人的には「北海道が世界に誇る芸術家。」と言って差し支えないと思っている。
本品は加工済みのものを購入することもできるが、ハンターであれば自分が獲た鹿角を送って加工してもらうことも可能だ。(ただ、今年7月時に作者に確認した折、今年度は作業が多くてお断りしているとのこと。一人ですべて手作業なので、他の加工品で手一杯とのことだ。次年度また確認しようかと思う。)
Sサイズはバターナイフ、Lサイズはペーパーナイフ。それぞれ箱の大きさも若干違う。
(写真右の二本組・薬莢入りは個人的な遊び心だ。本品は一箱一本入りで薬莢は付属しない。)
加工済み品はディストリビューター「小学館百貨店(LIFETUNES MALL)」で購入可能とのことだ。
「小麦粉と片栗粉(でんぷん粉)を適当に混ぜて、鹿肉切り身にまぶして揚げ焼き」だ。
要は「切って、塗して、焼くだけ!」
揚げ焼は最小限の油で、フライパンでできるのでこの物価高のご時世では時期を得た料理法と思う。簡単だし~後片付けも楽~。
今回は付け合わせに新たな薬味を用意してみた。
「大葉(青じそ)」だ。ちょうど庭の畑でいい具合に葉を広げてくれていた。
いい仕事をしてくれる。さすが日本を代表するハーブだ。
竜田揚げはとんかつソースでもケチャップでもグレービーソースでもうまいが、若いモン限定と思う。年取ると「大葉(青じそ)」の清冽さがいい。あっさりダ。大根おろしとも合いそうだ。
日本は薬味の選択肢が沢山あって同じ材料、料理でも全く違う世界となる。和食が世界遺産に登録されたのもさもありなん。
ご同輩! 今回は「青じそ」だ。切って盛るだけー。(それだけで新メニューと言い切る図々しさが清々しい!?)
カミさん謹製だ。
今年は暑くなるとのことで本格的夏に備えていまから体調管理だ。
低カロリー、高たんぱく、高鉄分で夏対策には鹿肉だ。
鹿肉料理は油との相性がいいので揚げ物は特に適だ。ただ今年はちょっとだけ材料に工夫を要する。
「卵」だ。売ってない・・・。
定番レシピではカツやフライで衣を付けるベースは「溶き卵」が定石だが、これに難儀する令和5年となった。
・・そこで代用品の登場である。市販の「天ぷら粉」である。
水で適当に「溶き卵」くらいのユルさに天ぷら粉を溶き、これに肉を付けパン粉を塗す。
あとは油で揚げれば完成である。・・油も高級食材になりつつあるので、揚げ焼きスタイルで最小限の油とする・・・。世知辛~い。
しかしなんと、出来は秀逸! ちゃんとカツになっている。主婦の力業に感服だ。
品薄も、物価高にも主婦は本能的に技術的に対抗できるようだ。
メスは、山でも街でも、ヤッパしたたかな生き物だなあ。
ま、まずはカミさんと鹿ロースカツ定食に感謝。
その昔、まだ携帯電話にカメラが付く前でデジタルカメラなるものが売られていた。100円ショップでは小型三脚も売られていた。
ま、デジカメは今も売られているが使っている人をまずは見かけない。自分もそうだ。
そんなんで自分のデジカメも三脚も行き場を失っていた。が、ある日突然ひらめいた。
「三脚は使えんじゃね~。」「V字ヨークを載せればバイポッドだ!」で、amazonでVヨークを探した。すると、あるじゃないですか。「シューティングレスト」の名称で~!
三脚雲台のねじピッチとヨークのピッチは若干違うので4分の一ピッチ/M6の変換アジャスターも注文した。
写真を見てもらいたい。ドンピシャである。
戦力外通告からトライアウト。フォームをちょっと変えたら一軍登板。そんな感じだ。
専用バイポッドは重くて邪魔な感じもしていたので、必要な時だけポケットから出せるのはいいように思う。あとは耐久性だな。登板の機会は限定的だがローテーション入りに期待大だ。
鹿肉は守備範囲が広い。
煮て良し、焼いて良し、加工で良し!
・餃子。鹿肉挽肉と玉ねぎ、長芋、白菜のみじん切りにごま油。でいろんなスパイスを入れて焼いただけ。毎回の味変で一期一会が楽しい。
・ジャーマンポテト。ジャガイモ切ってレンジでチン。鹿肉ソーセージと一緒にフライパンへ。塩、胡椒を基本にクレージーソルトやマキシマムなんかで炒めるだけ。
・ユックジャンクッパ。本当は「ユッケ」ジャンクッパが正しいかもしれないが、鹿肉なのでアイヌ語の「ユック(鹿肉)」としてみた。豚肉のバラと一緒に煮込むだけ。(鹿は脂身が無いので、豚脂がいい仕事をする。)エバラのプチっと鍋で簡単。豆腐を入れるとスンドゥブチゲとなる。
これからの季節、どれもビールでいきたい。
もう少し暖かくなったら外でシュラスコ(ブラジル)、シャシリク(コーカサス)なんかやってみたいな~。
猟期中活躍したナイフの革シースが気になった。色褪せとカサつきだ。
ミンクオイルでの保革作業にいい季節と思い腰を据えて取り組んでみた。
4月・・陽は柔らかく、気温も高くなく、風も湿度も穏やかだ。
今回は対症療法の塗布ではなく、じっくり時間をかけて使用者の都合ではなくシースのコンディションに合わせての塗布を行った。
7日間かかった。
朝、昼、晩の一日3回塗布でスタート。最初の3日間は塗った直後からオイルを吸い込んですぐに乾いた。4日目からは朝、晩の2回塗り。これも吸い込みが良く、乾いた。
7日目。オイルを吸い込まずに表面に残るようになった。オイル飽和状態とみた。
シースの色も明らかに変わった。薄茶色から黒に近い焦げ茶色だ。
しっとり柔らかく「オイルドレザーかくあるべし。」の仕上がりだ。(写真は3枚とも塗布後でBefore
が無い。申し訳ない。)
ナイフ、シースはダゲスタンのキズリャル。30年前にウクライナ人の恩師からいただいた物だ。思い出深い品だったので猟に持ち出すことはまれだった。数年前から「コレクターじゃないんだから、現場で使おう。」で先発を務めることが多くなった・・。良い品だ。
今期の猟果はメスもオスも成体が多かった印象だ。猟果としては豊猟の年でありがたいことではあったが、食味に優れた小さいのとはなかなか出会えずに一本仔君やガニさんなんかを求めながら出猟を重ねていた。
先日やっとこさ欲しかった小鹿を授かった。遠かったが肩口脊髄で即倒だった。ただ肩ロースが弾で損傷し少し残念な状態でちょっとがっかり・・。
だけど小鹿はいい。俺も歳を取ったし回収が軽いことと精肉作業が楽で、何より柔らかくて美味い。子供たちもみんな独立し夫婦二人の生活ではちょうどいい猟果だ。
猟期はあと少し残っているが仕事もあり、この小鹿が今期撃ち止めとなる。弾も残り少なくほとんど在庫払底だ。
いい猟期だった。・・山の神様に感謝。
メッツゲライのゲゼレシェフによる本物だ。
そのままスライスして喰うのが一番うまい。ご高承の通りビールや赤ワインとのマリアージュは正に神憑りの相性だ。
ドイツの歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術で手間も暇もかかった傑作だ。食の芸術と思う。
当然週末はドイツ料理だ。とは言っても簡単なものだ。
スーパーへ「アイントプフ(ドイツのポトフ)」の材料とドイツパン屋へ「ロッケンブロート(ドイツのライ麦黒パン)」を買いに出た。
・ロッケンブロートにはバターとカラシを塗って生ハムとタマネギ。
・鹿肉ソーセージで出汁を取ったアイントプフにはサラミのトッピング。
・赤ワインはセイコーマートがいい。
鉄砲やっていて本当に良かったと思えることがここかしこで感じられる。特に今期は新たにゲゼレシェフとの出会いがあった。猟のおかげだ。楽しいー!
(・・冷凍庫に入りきらないオスの行き場も確保できた。幸運な出会いに感謝。)
早朝なので近所迷惑を考えて暖気運転を控え低速で出発した。
エンジンがデカいのでヒーターが効き始めるまで10分~15分かかる。距離にして7~8㎞か。
そろそろいい頃かな? と思いヒーターのスイッチを入れる。
「ええ~っ、ブロアモーターが動かな~い。」何度もトライしたが沈黙したままだ・・。
ヒューズだと思いパネルを開けるとなんと30A仕様のでっかいBOXタイプのヒューズだった。スペアを用意してない(平ヒューズは複数用意がある・・。)そんなんで出猟を止めた。
若い頃なら「ヒーター!?そんなもん気合で無視せんかーい。」だったかと思うが、年取ると「だって寒いし、手冷たいし、風邪ひいたら大変だし~。」の根性無し丸出しだ。
家帰って馴染みの修理屋に電話した。「ヒューズ注文して~。」(最近、部品共販は個人注文を受けてくれない。)
修理屋、「オス、メスのどっち?」
俺「ヒューズの♂?♀? なにそれ?初めて聞いた。」
修理屋「車、持ってきて。見るは。」
それで急ぎ持ってくとエンジニアはヒューズを一顧だにせず、いきなりモーターを叩いた。
すると「ブ~ン。」と元気よく回るではないか。
修理屋「古い車のブロアは大体がモーターの接触不良かレジスターの不調なんだよね。応急的には叩くといいヨ。」
まるで昭和のアナログテレビだ。・・・嫌いじゃない。
ただ、モーターもレジスターも部品はもう無い。電装品修理屋さんを探さねばならない。
それとBOXヒューズの「ジェンダー」は新たな知見となった。
自分の地元(新さっぽろ・厚別)に名店があった。
いっや~、実に美味いソーセージにハム、ベーコンだ。
もともとニセコで大きく店舗を構え修学旅行の受け入れや外国人に人気のレストランを経営されていたそうだ。
ただ、お二人でのオペレーションはかなり大変で、7年前にご夫婦で無理ない範囲のご商売をと考え厚別へ転居されたとのこと、金・土・日・月の週4日営業だ。
そしてカフェだけではなく、「手作りソーセージの料理教室」をメニューに載せている。これまた一ハンターとしては大変興味深い!オーナーシェフはドイツでの修行経験が長い。教室は二人以上の参加で講習料は一人\3,675。(自分的にはカミさんと二人で参加しようかと思っている。)
同店には完全ジビエの「鹿肉ソーセージ」もある。その技術。何とか体得したいものだ。
・・・今期のエゾシカ試作品(いや、完成品だ!)を試食させていただいた。ソーセージにミートパテ。・・・いやはや本場ドイツの底力を思い知らされた。
ソーセージは低温でじっくり焼いていただいた。なまらジューシーで最高にうまい!
ミートパテはそのままでも絶品だったが、黒パンにバターとカラシを薄く塗ってレタスとチーズ、ミートパテでオープンサンドにすると腰が抜ける程美味かった。ドイツ料理、ケシカランな!
「カフェ ベルク」厚別駅直近。2月18日にはUHB(北海道文化放送)「イットコ」で何やら放送されるそうだ。見逃せない。