21世紀になって20年が経った。
世間ではITだIotだ、AIだかが急速に発展し拡大している。なんだか仕組みはよくわからないけどかなり便利で、もうそれ無しに社会生活が営めないようになりつつある。
なんかヤバいなと批判的な目は持っているが自分もちゃっかりその恩恵に預かっていたりしていて、いつのまにか無自覚に依存していたりする。
しかしそんな21世紀をスッパリ切り落とした世界が北海道のすぐ近くにある。
自家消費と一部経済活動を目的に狩猟・採取・漁労・遊牧の世界だ。
猟はカワウソ、ミンク、テンetcの罠掛け。銃猟は流氷上のアザラシでいずれも毛皮猟だ。
採取は冬を除き山菜とベリー類にキノコ。漁労は一年を通じて海川湖で網と釣りで魚だ。遊牧はトナカイ。
冬。テントを張って猟と氷下漁、穴釣りをやる。氷点下20度30度は当たり前。時に40度を下回る環境だ、そこでテント生活だ。レジャーキャンプじゃない。暮らしの場だ。
キャンバス地のテントの中は土間に薪ストーブが焚かれ、小上がりがありベッドがある。寝具はトナカイ毛皮だ。快適だ。衣食住の必要にして十分な暮らしがそこにある。
(誤解のないように申し上げたい、彼らは街場では家族も住居もありスマホも持ってる。・・ただ街には居ない事の方が多いように思う。今のコロナ禍ではある意味いい疎開でもある。)
参考までに、当地の罠はトラバサミで大・中・小がある。ライフル実包は7.62㎜x54Rが一般的だ。散弾装弾は12番、16番、20番とあり、この21世紀にあって紙薬莢があるのが面白い。
厳寒、深雪、林間対応の冬の実用品だ。
ロシアで猟をやるナナイ人の知人が使っていたので面白いと思い当地の銃砲店で買い求めた。(知人が使っていたのはお手製でシール付きだった。)
自分的には例の秀岳荘オーストリア製を使っているので当該品は使う予定もなくビンディングもシールもないまま、未だただ持っているだけで出番なしだ。
特徴はいずれも超幅広だ。軽く柔らかい深雪を想定しているようで白い方は幅なんと25㎝(全長155㎝)。 別にシールを張るタイプだ。
黒っぽい方は15㎝幅で裏にうろこ状カービングが施されていてシール不要の仕様だ。
当地は日本と比べ山岳地というより平地林間、流氷原が主な猟場でカービングでも間に合うようだ。そして一本竿ストックで運用する。カヤックパドルのダブルブレードのような使い方だ。
足運びもなにか大型スノーシューのような使い方に見えた。
両種とも性能的に北海道では旭川以北やオホーツク方面内陸部向きと思う。朱鞠内や幌加内、北見だな。
猟用スキーも土地柄で様々だ。その国のアウトドア用品を見るだけで季節や気候、気温、その土地の特徴がイメージできるのは楽しい。
山泊まりに絶対欠かせない日本酒、焼酎、ウイスキー。寒い時期の山泊まりの最重要装備だ! 熱燗。お湯割り。ホットウイスキーなんかでつまみはボンゴ豆。ススキノでオネーチャン相手に水割り飲むより100倍ウマイ!(・・いや、やっぱり1.5倍くらいにしておこうかな・・。)
若い頃はカッコつけて上等なスキットルやフラスクなんかも手に入れて、いい酒入れて。使ってみたら全然足りなくて結局ボトルで持ったりして・・。何やってたんだか、汗顔の至りだ。
今やお気に入りは、全然金のかかっていない品物ばかりとなった。しかも使いまわしているので環境対策最先端と思っている。
●日本酒はワンカップ。ガラス製だが頑丈で蓋の密閉は完璧だ。そして一番のお気に入りが月桂冠のCAP-ACE。徳利様のガラス小瓶に盃がついたヤツだ。なんだか酒を飲むのが楽しくてしょうがない。
●焼酎は黒霧島25°のワンカップ。ペットでスクリュー栓。6・4のお湯割りがいい。
●ウイスキーは角の旧型ポケット瓶を使いまわしている。旧型は瓶にRがあってヒップポケットに収まりがいい。(新型はつまんない瓶になった。)
年とともに酒量が減ったことでその量もJUST SIZEとなった。そして、やっぱ酒はその容器やデザインも味のうちだなと強く思うようになった。
つまみは絶対「ボンゴ豆!」どんな酒にも合う魔法の豆だ。ま、言うまでもない道産子の常識だはな。
いったい何十回助けられているだろう・・「ウインチ。」
もしこの装備がなかったなら、山のど真ん中で遭難騒ぎとなりかねない状況が数えられないくらいあったと思う。
ま、ウインチがあるから無理して突っ込んでしまったというのも確かにあるな。
だけどそれくらい猟場では重要かつ究極で信頼の装備だ。
シャーピンを折ったのも数えきれない。部品共販で在庫全部を買ったこともあるくらいだ。今では残が4本となってしまった。
そんなウインチだが、ついに本体の具合が悪くなってしまった。オイルシールの劣化だ。封入オイルが漏れ始めた(写真左)。使用頻度と使い方を振り返ればさもありなん、近頃は年齢とともに車に頼る狩猟スタイルになりつつあることから殊更不具合に目が行くようになった。年相応の何かだな。
シールとオイル交換だ(写真中央)。解禁前でよかった。
ウインチのワイヤーロープのメンテも重要だ。「二硫化モリブデン配合グリース」の定期的な塗布を強く勧める。繊維芯が乾燥するとワイヤーロープの強度は極端に落ちる。万が一破断すると重大な結果に直結する。
(オッサンから更なる助言だ。たとえウインチ装備であってもヤバそうな所を通行する際は常に「アンカー」を意識すること!アンカーが取れなければウインチはただの重しで何の役にも立たない。それとウインチングには周辺装備等のトータルな準備が必要だ。いずれ「こだわりの装備」で紹介したい。)
それと前回UPしたクロスメンバーの腐食。無事修理完了!完成写真が右だ。特注のワンオフだ。
今の北海道の猟では鉄砲の次になんといっても「車」がかなり重要な装備となる。その昔は汽車やバスで猟師を見かけることがあったが今では最早伝説レベルの話だ。
その車だが、猟で使うとなると藪漕ぎや廃道突破、泥田にガレ場、渡渉に乗越と過酷な使い方が普通となる。当然、部品も車両本体も相応なダメージが蓄積されていく。そして部品も製品寿命を迎える・・
ま、そんなときは修理であり交換作業だが、昭和の車は作りがシンプルでいい。
今回はショックアブソーバーだ。封入オイルが抜けた。前回の交換から9万㎞だ。使い方から考えれば持った方だと思う。
サスはリーフリジットなのでショック交換は上下のボルト2本外すだけだ。独立懸架だとこうはいかない。
ただそんな整備性のいいリーフリジット車も昭和の車となるので当該部分以外の各部の劣化も深刻なものがある。そんで作業の中でとんでもないものが見つかってしまう。
ショックのシャシー側ブラケットの「クロスメンバーに大きな穴~!?」
「錆びで亀裂が入っているー!」・・・エライもんが見つかってしまった・・・。
クロスメンバーのワンオフ製作になりそうだ・・・。(例の定山渓に入庫予約だ。)
泥沼は猟場だけではないな。古い車の修理世界にもかなり深い落とし穴がある。
愛する妻がスーパーでお買い物をしてきてくれた・・。お肉を買ってきてくれた・・。
「お肉食べる~!? 安かったのよ。鳥の胸肉よりも安いのー。」
で出されたのが写真のブツだ。値段にビックリ。めまいがした。
鹿肉だ。100g=69円!!しかも見切りで1割引き。62円だ。1㎏620円。「ガ~ン・・!」 膝が折れ、手をついた。
自分が鉄砲始めたころの鹿肉はたしか1㎏=4,000円だった。
そして食べてみた・・。これがめちゃくちゃウマイ。
青臭さはどこにもなく、完璧な血抜きと時を置かずに冷却された仕事がうかがえた。
食肉として日本人が求める完全な赤身肉だ。どこで、誰に出しても高い評価が有られるのは間違いない。
愛する妻が笑顔で言った。「おいしいね~。」と、
だけど目は口ほどに物を言う。『弾って一発600円? 猟場までの燃料代。会費に保険に税金に・・・。休日出勤の人件費なんかに換算すると一体どれくらいかしらね~。』と、間違いなく言ってる目だった。
目を見ないようにしてただ俯いて「ま、まあまあ、だな~。」と応えるのが精いっぱいだった。
何十年もの間、国内外を問わずアウトドアと言われるフィールドへ出かけて来た。
装備も便利そうだったり、安かったりで、いろいろ購入してみた。そして失敗も数多くあった。
使いもんにならないアイテム!
アルミ製の食器類。
カップやスプーンだ。暖かいものが飲み食いできない最悪の素材だ。安く軽くても、使えないんじゃ意味がない。鍋・ヤカン類はアルミで構わないが直接口につけるものはステンレスやホーローがいい。アルミではコーヒーすら飲めない。
ハンドウインチ
引き代が短すぎてほとんど役に立たない。エクステンションロープがあってもたるみを巻き取るくらいで、猟野では全く実用性なし!アンカーが数m以内で取れて(そんなトコはない。車もジムニーがギリ?) ま、安いけどダメだな。値段は少し高いけど絶対に「チルホール」にすべき!
○○○○のフリース
お値段相応かそれ以下。安っいけど全く暖かくない。街場の部屋着が精いっぱい。
見た目と値段で間違って買ってしまった。やっぱりアウトドアブランドのそれなりの値段のものを選択したい。値段10倍はあったかさ10倍だ。冬山装備は専門店で購入すべきだ。
メーカー不明のLEDヘッドランプや懐中電灯
時に命にかかわる。絶対にしっかりしたメーカーを選択するべきだ。
安物はLEDが切れたり本体のスイッチの接触不良で修理不能状態となり現場で進退窮まる。
以上、「安物買いの銭失い。」愚か者の失敗談だ。(他にもた~くさんある。)
ネガティブな投稿なので写真はなし。
・・・馴染みのバーが閉まってからずいぶん経つ。なんか張りがない・・。
「獲って、バラシて、バーに持ち込んで。料理してもらって、酒を選んで、食する。」の循環、連鎖、起承転結の重要なパーツが欠けてしまった喪失感と言おうか、何か完結できないストレスが澱のようにまってしまっていた。缶詰にしたりソーセージにしたりではどうも解決しない何かだ。
バーに持ち込む前は自分でいろんな事していたのに、、、。 いつの間にか冷凍庫がいっぱいになってしまっていた。
そんで「良し。初心に帰ってもっかいやるか。」で、重くなった腰を上げることにした。
昔よくやっていたのは「漬け」だ。スライスして漬け込めばすぐに料理できるし、ブロックで漬け込むと長期保存で塩梅がいい。超簡単。
「私失敗しないので!」のフレーズがどこからか聞こえた。
・酒粕漬(酒粕+塩+みりん)
・味噌漬け(白みそ+みりん)柚子胡椒なんか混ぜるとかなりな高級感が出る。
・塩こうじ漬け(塩こうじ)
・粕味噌漬け(酒粕+味噌+みりん)
・スパイシー漬け(ガーリックが効いた焼き肉のタレ+粗挽き胡椒とか唐辛子。)
料理は当然「焼き」となる。フライパンでいい。冷え冷えのビールでキッチン角打ちだ。冷酒や焼酎ロックも合う。(唐揚げや竜田揚げなどの油料理にもいい。)
写真は「塩こうじ漬け」だ。ラップで密閉してフリーザーパック。冷凍庫に入れておけば一年中楽しめる。(注:焼く時はまずは小さなのを焼いて味見しよう。塩気がきつい時は塩抜きだ。)
スウエーデンのモーラーナイフだ。
一つは「コンパニオン」という商品名で\2,500位。もう一つは「カンスボル」で
\5,000位だ。秀岳荘で売っている。
さて「コンパニオン」だが、安くてとても丈夫。頑丈と云った方がいいくらいだ。
刃厚が3.2㎜もあってまるで鉈だ。荒使いにはもってこいだが剥皮や除骨では持て余す。
多分、指先でコントールするのではなくしっかり握りこんで力を入れるような現場やシチュエーションを想定したものと思う。料理関係にも不向きだ。缶切り代わりに缶詰に突き立てるにはいい。炭素鋼で錆びるが研ぎやすいナイフだ。
なんといってもプライス以上の製品であることは間違いない。
「カンスボル」は倍以上の値段がついているがそれでも\5,000だ。このクオリティーでこのプライスは驚愕だ。今季初めて使ってみたが実に使いやすい。
刃厚は根本側は2.5㎜で刃先に向かって中ほどから薄くなる。ステンレスで刃持ちもよく
コントロールし易い。剝皮、解体、除骨には最適な性能だ。
料理にも使ってみた。ジャガイモでも玉ねぎでも刃の食い込みは快感である。
真骨頂はやはり肉や腱、筋切りだ。吸い込まれるような使い心地だ。
コストパフォーマンスに秀でた製品で「実用」「質実剛健」「お値段以上~」のキャッチコピーがピタッと来る。
来期の開幕戦から先発登板と思っている。タッチアップがあれば先発完投が見込めそうだ。
「おーいみんな~。ゴルフ場行くぞー。」
で、ゴルフ場集合だ。しかもでっかくて立派なゴルフ場だ!
当日は、
「次のホールは200ヤードだな、パー3。若干の打ち下ろしか~。」
「12番だな。」とか「20番でいいんじゃない。」「いやいや08でしょう。」「何言ってやがる俺の出番だ06で行く。」
そんな感じだが、もちろんアイアンやパターの話ではない。ファーストショットも「ピシ!」じゃない。「ドッカ~ン。」で「ナイスショット!」だ。もちろんハンディなどない。
ハンティングの世界観がガラッと変わる。
高級そうなアプローチにエントランス、レストハウスなんかを横目に「鹿狩り」だ。さすがにキャディーさんは居ないが移動はカートだ。外見にはまるで「荘園領主」か「貴族」様だ。信じられない。
認定鳥獣等捕獲事業者の有害鳥獣駆除はこんな現場もあって狩猟観が大きく変えられる。
発注者はもちろんゴルフ場管理者だ。最終組のお客様がホールアウトしてからの業務だがシカが出没するのもちょうどその時間からの2~3時間だ。
芝を食い荒らし、フェアウエイやグリーンには深い蹄跡。バンカーにもでっかいフットプリントで事業者には整備で大きな負担がかかっている。北海道のエゾ鹿被害は農林業だけではないことがうかがえる。捕獲事業者が求められ、その活動の場は多岐にわたる。
・・ただちょっとだけ。関係ないけど・・・車変えようかな~と、一瞬思った。ジャガーとかバンプラ、レンジローバーがいいなと頭をよぎった。
‥ジャケットもオレンジカラーじゃなくヘリンボーンのツイードでバブアーのオイルドコットンにデンツの革グローブ。鉄砲もダブルライフル~。 ‥会員権が買えるな…。