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  • 2017年05月29日(月)19時11分

登山シーズンの開幕だ。日高の山奥で小屋開きだ。

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縁が有って小屋開きのお手伝いをさせていただいた。
早朝集合なので札幌から前日出て、山の集合場所で車中泊だった。

現場は日高の山奥も奥。ま~遠かった。普段車は侵入できないが、小屋開き事業として許可を得て作業機械に人員搬送で数台で入った。車でも3時間近くかかった。
(通常は車両通行不可なので登山者は小屋まで5時間から6時間かけての歩きルートとなっている。)
作業は、
・小屋の保守点検、整備。
・取水と小屋までの導水ラインの設置。
・トイレ整備。
・渡渉点でのエスケープルートの開削とロープ設置。

渡渉点でのエスケープルートの担当となった。渇水期なら問題ないポイントだが、降雨増水となれば下山が全く不能となる渓相で、高巻しか選択肢がない。しかしながら高度があり斜度がきつく斜面も腐葉土で足が効かない。ロープ設置が肝だった。クマザサを掴みながら片手で鍬をふるってのルート工作だった。終日雨の中での作業だった・・・。
しばらくぶりにビビりの感触を味わった。街場では絶対にない緊張感だった。
だけど、残雪に水量豊富な清流、そして新緑は心豊かなひと時でもあった。
ま、なんにしても無事でよかった~・・・。

(残雪にデカイ鹿の跡があった。だけど冬にここへは無理無理。見ないことにした。)

  • 2017年05月01日(月)06時39分

猟期の獲物が新たなレシピで登場だ。絶品二品!

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今やBarの冷凍庫は自分のストッカーになった。

仕事に追われ、本当に久しぶりに顔を出した。
扉を押しながら「おう!おはよう。」(ススキノは夜でもおはようから始まる。)
・・・十年一日の挨拶だ。
Ownerは返事の代わりに「ちょっといい感じの二皿用意できます。待っててください。」と厨房に引っ込んだ。

出た!!
・ロースのたたき 白髪葱・針生姜載せ・ポン酢仕立て。
ビックリするほどうまい!あっさり爽やかで清酒の冷やがめっぽう合う!秋鹿の純米だ。抜群の相性だ。いっくらでも飲めそうな一皿だ。

・ロースたたきにとろろ芋とキャビアに山わさび載せ。
すっげ~ウマイ。言葉を失った。冷やも間違いないがウオッカもいい。
シカ肉と魚卵が合うとは思わなかった。とろろと山わさびが最高。(Ownerはイクラの醤油漬けでも合わせてみたいと言っていた。)
旨すぎて腰が抜けた。・・ウオッカのせいじゃないぞ。

ハンターで良かった~!としみじみ思った。
そして天才料理人(本来はBarmanでOwner)との出会い。超ラッキーなハンター人生だ。

狩猟始めてみないか?

  • 2017年04月28日(金)06時21分

奈良の鹿公園? 野生の王国? いいやそれは稚内だ。

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今週ちょっと稚内に出向いた。
車で行ったわけだが、街に入るなり目を疑った。
街外れとはいえ、市内だ。そして国道沿いだ。

公園に、住宅の玄関脇に、工場敷地内にとシカが群れている。
驚いたのは公園だ。遊具で子供たちが普通に遊び、犬のお散歩の市民がそこかしこに居る。
子供たちはまるで鹿が目に入らないような振る舞いだ。無視というより「何の興味もない。」といった風情だ。犬のお散歩もそうだ。全く犬が反応しない。飼い主とじゃれている。
・・・鹿も鹿だ。人間に、子供に、車にまったく反応しない。
試しに鹿のすぐ近くに車を横付けしてみたがそっぽ向かれただけで逃げようともしない。

数年前まで稚内市外の牧草地ではよく見かけた。
しかし、今や市街地だ。公園だ。市役所だ。住宅の前庭だ。

なんだか・・・鉄砲持って、早起きして、燃料焚いて遠くまで出向いていることにちょっと理不尽さを感じ始めてしまった。「公園までお散歩して、石持ってゴン。」でいいような気がしてきた。

狩猟ってなんだっけ??

  • 2017年04月03日(月)17時19分

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」4月17日(月)は注目だ!

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道東在住の猟師「久保俊治」氏のプロとしての生き方が掘り下げられて放映される。
ノンフィクション「羆撃ち(KUMAUCHI)」の著者である。

同番組は「誰もが認める、その道のプロ。いつの時代に有っても常に挑戦者であり修羅場をくぐり、自分の生き方に確固とした「流儀」をもっている仕事人の紹介。」をコンセプトにしている。
ま、平たく言えばその世界での頑固者の紹介ともいえるかと思う。今は少なくなった・・・。

狩猟の世界はなかなかTVカメラと縁がない。しかしそこにNHKだ。ドキュメンタリーだ。CMなしの50分間。充分期待していいと思う。

久保氏とは数年前に猟友会主催のフォーラムでご縁をいただいた。講師としてお越しいただいた。しゃべり言葉を紡ぐことに慣れていない感じだったが、その存在感は強烈なオーラを発していたように思う。多分TV画面からも絶対に伝わるものと思う。

何年か前に「情熱大陸」という番組に出演されていた。その時も画面から圧を感じた。

4月17日NHK総合TV 午後10:25分からの放送だ。是非ご覧いただきたい。
(本件、更なる詳報があれば加筆していきたい。)

=4月18日情報!=
有料だが見逃した方に視聴のチャンスがある。NHKの専用ホームページでオンデマンドだ。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017077447SC000/?spg=P200800006600000

  • 2017年03月29日(水)06時56分

自家製鹿肉生ハム。のオープンサンド。

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引退する大先輩からいただいた鹿肉生ハム。
いつものBarにキープしてある。

Barオーナーがヒト工夫して出してくれた。
クリームチーズをベースにしたディップと玉ねぎのスライス。そしてロシアの黒パン「ボロジンスキー」のトースト。

黒パンにディップを塗り、オニオンスライスを盛る。そして鹿肉生ハムを載せ粗挽き胡椒を振る。オープンサンドの出来上がりだ。
ライ麦の黒パンがディップもトッピングも生ハムも完全に受け止めてタダモノデハない逸品に仕上げてしまった。ちょっとのトースト感が更に食感を際立たせる。
生ハムの塩加減が絶妙だ。前回の生ハムはモモ肉だったが今回のはロース。筋が無いので歯触りも良く食べやすい、オープンサンドにはベストマッチ!


生ハム・・・まだちょびっと残してある。
製造者である先輩を誘って飲みに行こうかと思う。
冷えたウオトカのストレートを合わせてじっくり行きたい。

この間の猟果、ソーセージに出さずに生ハムに挑戦してみようかな?
作り方を伝授頂こうっと!

  • 2017年03月22日(水)06時42分

寂しくなる・・・。

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尊敬する人生の大先輩の猟友が鉄砲を置くことにした。
強く慰留したが次期猟期前にすべて返納すると言っている。
寂しくなる。

人格者で、猟友会関係以外でも多くの公職に付き多方面から信頼され当てにされ、そしてそれらに応えられてきた方だ。・・・あまりに惜しい。

鉄砲を置く理由は年齢と健康面とのことだ。
元気なうちに家族に迷惑かけることなく身ぎれいに、と言っていた。すべての役職からも降りた。男として見事な考えと処し方だ。分かっていてもなかなかできることじゃない。
見習いたいものだ。

巷、適性も能力も全く無く、何も出来ないのにそんなのに限って「役」「肩書き」に執着し、ぶら下がり、一度手にしたら放さないといったみっともない輩が多い。一方で「男の作法」を知り実践する侍がいる。良き先輩と知り合えたことに感謝だ。
そして「鉄砲は置くけど、猟には出たい。」と言っていた。来期からは運転手としてご一緒頂こうと思う。まだまだいろんなことをお話したい。

先週、その先輩ハンター最後の獲物のおすそ分けをいただいた。今期のシカ肉生ハムだ。
いつものBarでちょっといい酒で頂いた。 実にウマイ生ハムだった。Barのオーナーも絶賛だった。塩梅が絶妙で最高の出来映えだ。

けど、ちょっとのほろ苦さもあった。
一人だけのBarで喪失感とあまり遠くない自分の将来と仕舞い方を重ねていた、、、、。

  • 2017年03月16日(木)06時16分

キッター! 女子バイアスロンだ。

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厳寒の北の国への出張は結構面倒だが、楽しみもある。
女子バイアスロンワールドカップの中継だ。

これまでも何度か紹介してきたが今シーズンも視聴することができた。
日本でなぜ中継しないのか不思議だ。確かに選手としての日本勢の結果は毎年かなり不本意でいつまでたっても振るわない・・・。どんけつ争いみたいな感がある。「自衛隊!本職だろ。頑張れ。」だ。

ま、そんなことはどうでもいい。
まずは写真を見ていただきたい。今年も美形ばかりの選手が勢ぞろいだ。ハズレ無し!だ。
「シャーロット ケイトフォックスが団体で居る。」そんな感じだ。

あ~、今気づいた。なぜ日本で中継しないのか・・・。
競技結果だけじゃないな・・・。な~るほど。仕方ないな・・・あまりに・・・。
・・認めざるを得ない、、不都合な真実を。

試しにそんな視点で男子バイアスロンも視てみた。
(写真は無いが)こちらもハズレ無しで構成されている。う~ん、日本が抱える課題は大きくて深い。

男女ともに表彰台はドイツ、フランス、北欧系。ウクライナ、イタリア、ロシアなんかで占められていた。競技結果というよりは「ルックスの順か?」というほどのビジュアルだった。
夏冬通じて他の競技では日本とヨーロッパのビジュアル感にそれほどの差は感じない。しかしバイアスロンだけは別だ。あまりにレベルが高い。客観的に日本にとって鬼門だと思う。 
(解決策はある。スポンサーだ!ジャンプの高梨沙羅には今期から資生堂がついた。その瞬間に大きく変わった。バイアスロンには高○クリニックのスポンサーなんかいいかもしれない)

女子バイアスロン。銃所持にネガティブな風潮が残る日本で何とか知名度を上げてもらいたい。肯定的な理解につながればと願う。

  • 2017年03月14日(火)06時00分

ちょびっとの間、出張だった。

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北の国だった。寒かった。最低気温が-40度で、先の東南アジア某国がプラス35度だったから気温差75℃。装備も真逆でTシャツからダウンジャケットだ。24時間で体調を含め準備するのが大変だった。
お役所の委託事業だったのでかなり頑張ったけどキツカッタ。

それでもハンターの自覚は忘れずに現地での昼食時間にハンティング関連のお店を訪問した。
当該店、看板には治安関連の制服屋さんとなっていたが長年の経験から多分何かあると思って入ってみた。
案の定あった。アウトドア関連だ。

二品購入した。伸縮式のショットグラスとナイフだ。
正式にはグラスではないが、ステンレス製で小さく圧縮してキーホルダーになる杯だ。スピリッツを飲るに適している。邦貨500円位だった。

ナイフは着脱式の四徳ナイフで面白そうだったので購入してみた。
鋸に、ナイフ3種のガットフック付きで完全に狩猟用だ。
自分的には実際に使うことはなさそうだが、面白狩猟グッズでいいかと思い買ってみた。
邦貨3,000円しなかった。
(店の品揃えには銃剣もあった。彼の国のアウトドアスポーツは治安・国防と同一線上にあるようだ。)

・・・ここ数年、冬になると仕事だ。
「俺の猟期を返せ~!」と叫びたくなるが、海外のハンティング事情に触れられることをメリットとして何とか辻褄を合わせている。
最近の自分の人生目標は「夢の年金生活者」だ。まだ二ケタの年数が残っている。遠いなあ~・・・。

  • 2017年02月27日(月)06時21分

ちょびっとの間、出張だった。

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東南アジア某国の山の中へ行ってた。携帯は通じるけどWifiが無いといった中途半端な現場だった。仕事をすると考えると一番困るシチュエーションだ。

そんな出張途上で射撃場を見つけたので覗いてみた。
レミントンのショットガンにライフル、自動小銃なんかがラインナップされていて「一弾倉幾ら。」のような射撃場だった。
ハンドガンもあった。45口径に357mag,38sp,etc…。

長物は日常なので、折角なので短いのを二つ試してみた。45オートと38リボルバーで25m。
結果は見ての通り・・・。狙ったところとは程遠く、的紙に入れるのが精いっぱい。
射場のアンちゃんは、ウマイウマイとほめてくれたが多分バカにされたんだろうなと思う。

結論!同じ装薬銃だけど長いのは当たる。道具としてOK! 短いのはロクなもんじゃない。
(・・・多分に負け惜しみが入っている。)

撃った感触はライフルの10分の一以下と思う。
片手で充分。リコイルは全く気にならない。「映画やTVで見る印象とはずいぶん違うなあ~、」「こんなもんか~。」で拍子抜け。そして頭の中で「これじゃ鹿は取れんなあ~。」と使い道が全く異なる道具なんだけどいつの間にか猟とリンクさせている自分が可笑しかった。

米国なんかではハンドガンハンティングなるジャンルがあるらしい。デカイ弾で「長銃身の短銃!?」 当たるのかな? ま、アメリカの話しだ。

そんなことより、猟期も残すところあと一月。的紙撃ってる場合じゃない。なんとか出猟回数を確保したい。

  • 2017年02月16日(木)06時11分

冬はやっぱり鍋だな。抜群の鹿鍋を紹介したい。

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Barが料理屋になってしまった。
店主ついに一線を越えてしまったようだ。

カウンターにガスコンロがセットされ、小鉢にレンゲと七味。
そして厳かにドデカイ土鍋が置かれた・・・。
おしゃれなカフェバーが一瞬で小料理屋だ。
そしてその鍋のクオリティーは小料理屋をはるかに超越した割烹レベルであることに驚嘆させられた。

★人生で食した鍋の中で一番感動した!=味噌仕立て鹿鍋=
聞くに、作り方も材料も特殊なことはなにも無かった。ただ手順と下拵えには手間がかかっていた。二日がかりだ。
酔っぱらって忘れてしまったが、材料だけは覚えている。
調味料系:味噌・胡麻油・酒・味醂・醤油・醤油麹
食材野菜系:ゴボウ・生姜・ネギ・わさびな・レンコン・大根・油揚げ
肉:モモ肉・スネ肉・前足つみれ

スネ肉がプルップルの筋を抱えていて柔らかくプッチンの感覚でメチャウマ。
そして仕上げのトッピングがモモ肉の醤油麹漬けで、煮込んでも全く固くならずびっくり。
つみれは口の中でほどける感じのはかなさ感だ。

上品で滋味深く優雅。野趣は全く感じられない。多分、鹿肉と言われても「エッ?」と思わされるハズだ。

特に重要なのはスネ肉の下茹で、2時間。根菜の炒め、たくさんの生姜。油揚げ。だそうだ。
店主は今、〆で悩んでいる。(次回に期待したい。)