桜も咲いた。ツツジも咲いた。冬物はクリーニングに出してしばらくはタンスだ。
これを機に自身の「ミッドウエア系の防寒」について改めて考察してみた。
アンダーウエアは今や常識の「化繊」で吸湿、透湿、速乾で異論のないところと思うが、ミッドウエアはいろんな流派があるように思う。
俺もいろんなものを試してきた。登山用品、ウインタースポーツ用、工事用プロユース等々だ。そしてたどり着いたのが古典的な「払下げ系デッドストック品」だった。
天然素材の羊毛(ウール)製品が安くて丈夫で暖かい!着た瞬間に違いがわかる。肩、腕周りにゆとりがあり機能性も申し分ない。
北海道の冬の猟場にはウール素材の払下げ系が=今のところ=一番と思う。
・ウールシャツ 1970~80年代?の米国製。デッドストック品。(購入当時\8,000)
・ウールセーター 英国製で元は狩猟用。現用品だ。(購入当時\4,700)
(上記二品はウールなので、アンダーウエアには化繊の裏起毛長袖ハイネックが絶対必要。)
もう一つ!防寒に絶大な効果があるのは「ネックウオーマー」!
化繊でもフリースでもいい、ウエア1枚分くらいの防寒効果があるように思う。
・ODは化繊の自衛隊PX 品。(¥780)
・カモ柄はフリース素材でカミさんの手作り。子供が小学生の時に使っていた御下がりだ。
*(熱放散は頭頚部から75%の喪失と言われている。頭・首回りに気を配ろう。帽子も重要!)
旧くてちょっとデカい四駆に乗っている。昭和の車だ。
山に入るのに35インチタイヤを履かせ、4インチのリフトアップで長年乗ってきた。
リフトアップのせいで直進安定性にちょびっとの不具合を感じてきたが「ま、こんなもんか~。」程度の不具合として許容してきた。
ある日の事、you tubeを何気なく視聴しているとリフトアップ四駆に「キャスターウエッジを入れてみた。」の動画があった。「直進安定性が劇的に改善!」の動画だった。
「え~? そうお~?? ホントに~!?」とは思いつつ、春先の舗装路の轍や穴ぼこ、マンホールでバタつくステアリングにはちょっとしたイラつきもあったので、試しに!で入れてみた。
(写真左:Before)(写真中:キャスターウエッジ)(写真右:After)
いや~、スゴイ!効果覿面!まっすぐに走る!轍もギャップも穴ぼこもハンドルとられることなく安定の直進性能。わずか数度のキャスター角補正でこんなにも違うのかと実感した。何十年もの間、「ちょっとイラつく。」で乗ってきたがそれが何だったのか・・・。さっさとやっときゃ良かった。
ご存じのようにトーイン、キャンバーは車検の時にでもアライメントを取って調整が可能だがキャスター角は補正部品での対応となる。ネットで買える時代だ、板バネのリフトアップ車の御仁にはお勧めする。(Uボルト、センターピンも同時に交換だ。お忘れなく。)
コイル車の場合は偏芯ブッシュの商品がリリースされている。
猟も人それぞれだ。トロフィーハンターも居れば、有害鳥獣駆除も居る。食肉施設への販売者もいればペットフード業者への販売者もいる。
自分は「ミートハンター」の括りかな・・・
鹿は獲ったら「喰う」が基本だ。当然うまいもんが食いたいのでそこを帰結点としてちょっとだけ手間暇かける。放血、冷却、熟成、・・・か。そして、「保存と下拵え」だ。
・・・「麹」がいい。日本が世界に誇る発酵調味料だ。
塩麴と醤油麹が実にいい仕事をする。保存性向上・旨味UP・高栄養化・肉の食感UP(柔らかさ)だ。ひねた雄鹿肉には特に有効な手法だ。(一本仔、ガニさん、子鹿、雌鹿はそのままで十分にウマイ。)
「塩麴」「醤油麴」。うちでは米こうじを買ってきてカミさんが手作りだ。ありがたい。唐揚げの下拵えや焼き料理・炒め料理なんかで年中普段使いだ。猟期中は使用量が増える。鹿肉で焼き肉の下拵え、たたきの漬けダレ、コショウ鹿なんかのメニューで大活躍だ。
スーパーで既製品も売っている。ペットボトルやパウチタイプなんかで展開していてすぐに使えて大変便利。ただ漬け込むだけだ。
・米こうじは200gで200円ちょっと。出来上がりは2~3倍の量になる。
・パウチは出来上がった状態で200g 240~250円位。
★猟期中は常備することを強くお勧めする。美味しい鹿肉料理は狩猟に対する家族理解が大きく深まる。
お湯を沸かすにも、麺類・スープ類を作るにも、雑炊を炊くでもいい。
ヤカン、鍋、食器(カップ)と汎用性が高い。容量も600㏄ある。飯盒替わりとして使える。
・湯を沸かしてコーヒーや紅茶。魔法瓶への給湯。
・素麺にスティックタイプのうどん出汁で温麺。
・コンソメ(キューブでも顆粒でも)とレトルト豆パックでマカロニスープ。
・パック飯にエバラの「プチっと鍋」か味の素「鍋キューブ」で雑炊。
万能だ!
大事なことは素材が「ステンレス」である事だ!
ステンは飲用カップにしても食器にしても直接口をつけて喫食できる。熱々のまま飲食できることは殊の外ありがたい。
用途として似たようなものが国産(官製)であるがアルミニューム製だ。絶対避けるべきだ。アルミは熱伝導率が高く直接口をつけることは不可能だ。冷めてからでないと飲食できない。(アルミ指定の製品仕様書を作った奴は懲戒処分と思う。何十年も改善されないことはもはや犯罪だ。)
やっぱこういったものは海外のモノに一日の長があるな。・・・いや千日、万日くらいの長か。
山入りの際にはナイフと共に欠かせない道具として常に持ち歩いている。必携だ。
写真は大小で六寸五分(19.5㎝)と七寸(21㎝)だ。長さがちょっとだけ違う。
両方とも伝統の片刃で、子供のころから慣れ親しんできたことから体の一部のようになっていて荒使いでも鉛筆削りでも何でも来い!である。
藪払い、柴刈り、枝打ち、薪づくり、串づくり、ペグづくり…。万能だ。
短い方は積雪期。長い方は無積雪期で何となく使い分けている。長い方がいいのは遠心力で打撃力が大きいこと。本当は八寸や九寸がいいのだけれどなかなか売っていない。ホームセンターではほとんど五寸か六寸だ。
自分の二振りは親父が使っていた時分からだから多分半世紀以上前の業物で土佐モンだ。
鞘は修理、修繕、改造を重ねているが本体は研ぎだけで何も手を加えていない。
~50年以上だぜ~。
柄に緩みもガタつきもなく、刃も研ぐだけで切れ味は包丁並みだ。鉄が良いんだろうなあ~。
柄と鞘に巻いているのはパラコード。シングルで耐荷重250㎏、巻きは「引き解け」で一か所解くだけですぐにバラせる。山では細引きが何かと重宝する。パラコードの下には針金も巻いている。
柄のビニールテープは積雪期は「赤」、無積雪期は「青」が認識しやすい。60㎝分位を巻いておくと何かの時に結構役立つ。
・・・まずは恥ずかしながら懺悔したい。この歳になるまで山わさびはず~と北海道の在来種で固有種くらいの思い込みをしていた・・・。「北海道が世界に誇る薬味世界のチャンピオン=山わさび=。西洋わさびやホースラディッシュは亜種のパチモン。」くらいのひどい間違いをしていた・・・。あ~、恥ずかしい。
道新の記事で由来や歴史の詳細が報じられていた。「明治初期に米国から持ち込まれた~」に大ショック。しかも最初は長野県で栽培され、わさびメーカーの「金印わさび」がその後北海道での栽培に切り替えたことで「産地北海道」や野生モノの出現になったようだ・・・。
道新記事https://www.hokkaido-np.co.jp/article/852597/
・・何だか誰かに謝りたい・・・。汗顔の至りだ。
さて、気を取り直して本題の「おろし金」だ。
個人的に山わさびが大好きだ。醤油漬けを熱々ごはんで、瓶詰なめ茸と和えて、のりの佃煮と和えて。刺身で良し、肉料理で良し、チーズでも良し。とまさに万能薬味だ。
山わさび特有のツーンと辛く爽やかな風味はすべて「おろし」で決まると思う。そのためにも「おろし金」の選択は重要だ。
半世紀にわたりいろいろ試してきた。たどり着いたのがおろしわさび専用のツボエの「サメ吉」だ。
サイズ感、目立て、作業性、擦り心地はもちろん、何よりすりあがりが良い。繊維質が残りがちな山わさびだがペースト状に近い緻密なおろしわさびとなる。さすが専用品だ。
鹿肉なら刺身でも焼肉でもたたきでも抜群に合う!
amazonで簡単に手に入る信頼のメードインジャパンだ。金物の町「燕三条」の品だ。
北海道で車に乗る昭和世代なら100%持ってるスノーヘルパー。車の大きさに合わせて大中小があるが、必ずや積んでいると思う。(平成世代の街乗り青少年は積んでないことが多い。)
ハンターで本格派は二組4枚とか居ると思う。
自分も二組4枚派だ。大型スノーヘルパー2枚(日本製 小原産業)。加えてリカバリーラダーっぽいパチモンが2枚だ。
スノーヘルパーは大昔にオートバックスで買った当時の大サイズ。とは言っても65㎝だ。使い込んでいるので駆け上がり部分はずいぶんと減り裏面のスパイクも潰れ気味だが頑丈だ。さすが日本製。
その後、世の中に「リカバリーラダー」なる特大サイズがリリースされた。100㎝~110㎝の代物だ。有名どころでは豪州製マックストラックスでお値段も3,5万円とかだ。当然手が出ないので3年待った。
案の定、パチモンがamazonでヒットした。税込み送料込みで2枚で8千円!ヤリー!だ。
しかし落とし穴だった。たった1回の使用でトレッドにかかる突起の爪全部が飛んだ。そして裏面の滑り止めも削れて全く効かずに本体を車体下に掻き込んでしまう・・
不良品どころか山の中では遭難騒ぎになる命取りのゴミ商品だった。
ただ、頭を使うには良かった。「どうしたらいい?」で考えて手を動かすことにつながった。ボルト、ナット、ワッシャーで爪を新設。・・ま~ま~なんとか・・だ。結果、ゴミの削減には貢献している。リカバリーの本当の意味はこっちだったか・・・。
いつも前向き。常にポジティブ。人生楽しく行こう!
ミートハンターの俺は「食べる」が狩猟の到達点となる。
当然うまいモンが食いたいので、たまにスーパーに行ったりすると調味料コーナーが大変気になる。
粉末スパイス系、液体調味料系、フレーバーソルト、出汁・・・。行くたびに何某かの新製品があるのが実に楽しい~。テーマパーク並みのワクワク感がある。
画像は、我が家のラインナップだ。どこのご家庭にもある定番モノと思う。
他にも尖ったものが多少あるが冒険の範疇だろう。
お気に入りは黒コショウ粒(ミル挽)。クレージソルト。マキシマムで「スパイス御三家」と呼んでいる。チリパウダー、ナツメグ、オールスパイスは「スパイス三銃士」だ。これにタバスコ、サンバル、サルサソース、沖縄練り唐辛子で「エスニック四天王」。
・・「サルサソース」、「サンバル」は特に良いんだよね~。
それと、油系も味の決め手となるのでこれも気が抜けない。
なんだか腹が減ってきた。ヨ~シ、今日は鹿肉ソーセージにサルサソースとトルティーヤでタコスだ!コロナビール買って帰ろう~っと。いや待て、寒いからテキーラにしようっと。
日没後の解体や車中泊。ザックを漁ったり車内での探し物、、、日が短い猟期ではLEDの明かりが欠かせない。
ヘッデン(ヘッドランプ)にランタンタイプ、スタンド式なんかあると非常に便利だ。
・・・安くなった~。100円ショップで揃う。100円から300円位だ。
LEDが世に出た当時はヒトケタ違った。3,000円とか5,000円とかで有名アウトドアメーカーが性能より高価格を競っていたようなセレブレティ―な世界だった。
まあ、常に持ち歩くヘッデンだけは経験上ブランドもんがいいと思う。安モンのヘッデンはLED切れや接触不良が多い。車載用は100円ショップで充分。ランタンタイプは200円。スタンド式は100円だ。信じられない。
こっちはもう何年も使っている。いつ買ったのかも思い出せない。費用対効果はどんな計算式においても数値が出ないくらいだ。
長男がamazonで買ってくれたのがある(写真右)。4㎝x4㎝の超小型だけどスッゲー明るい。面照射と云えばいいのか、とにかく照射範囲が広く大光量。札幌ドームのナイター照明かと思った。
(昭和のご同輩~。俺らが鉄砲始めた頃は電球式で暗くて電池も2時間くらいしか持たない重たくデカいヘッデンだったよねえ~・・。時代だな~。)
本来、登山用品である。ただ猟でも有用だ。
射獲したシカの引き出しや、ツリーストラップ、斜面でのオートブロックやプルージック。積み込みでも何かと便利だ。強度はスリングもカラビナも2.2tで、わかって使う場合には十分な強度と思う。スリングは60㎝と120㎝が一般的だ。重さは登山用品であることから軽量で、複数持参しても全く負担ではない。
車両のレスキューではハイリフトジャッキによるホイールリフトなんかでも活躍してくれる。(車両用ではないので、あくまで自己責任!良い子のみんなは真似しないように。)
鹿引っ張る時の3分の一引き上げシステムとかもすぐ作れる。
ロープ1本・スリング2本(60㎝120㎝各1)・カラビナ3枚ないし4枚。タイブロックなんかあると心強いし便利だ。
スリングは自作も可能だけど「結び方」をしっかり理解し会得しないとヤバい。テープスリングが高くないので買った方がいいと思う。カラビナは必ず専門店で登山用を買うように!最近いろんなところでファッションで売っているのを見るが、それはアクセサリーだ。強度は全く無い。キーホルダーと理解すべきだ。
札幌であれば秀岳荘、ICI、パドルクラブが専門店だ。